独自の照明技術(特許)でメイクの有無や皮膚角質層のはがれをチェック
クリーンルームでの塵ホコリの最大発生源は人間です。
そして不良が発生した場合、ほとんどの原因は女性の化粧品です。ノーメイクが原則となっていても目視ではメイク・ノーメイクのチェックは困難です。
塵、ホコリはクリーン度の管理さえしっかりおこなっていれば除去できますが、化粧まで管理するのは実質不可能な状態です。
スカラのVL-5Cは特許の透過照明方式によって、あたかも"影絵"のように皮膚の映像を観測できますので皮膚表面に付着しているファンデーションのような化粧品を映像化することが出来ます。
また化粧品だけでなく、乾燥肌による皮膚角質層のはがれ(落屑)も同様に影絵となりますので、落屑による不良発生も防止できます。
化粧品の付着状態の定量化も可能
従来、化粧品付着状態の定量化は、布で皮膚をぬぐって、布に付着した化粧品の量から行っていました。
この方法では時間がかかって不正確であるばかりでなく、化粧品の皮膚の上での付着状態、分布を計測することはまったく不可能でした。
電池動作のVL-5CはNTSC出力の映像信号が出力されるため、液晶TVなどに表示して目視で化粧品の付着状態をチェックするだけでなく、
パソコンに映像を取り込んで画像処理によって化粧品の付着状態を定量化することが出来ます。
様々な分野でお使いいただけます
VL-5Cによってクリーンルームで生産、開発を行っている半導体工場、電子機器・部品工場、光学機器、製薬工場、バイオ関連、その他分野での品質管理を大きく改善します。
また、通常のマイクロスコープでは発見できない肌荒れ等を発見することも可能となり、産業分野だけではなく美容・コスメ分野でもご利用いただくことが可能です。
化粧している肌映像は通常のマイクロスコープでは化粧していないように見えても、VL-5Cで観察すると右の写真のようにファンデーションが影絵のように浮かび上がります。